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交通管制センターの紹介

交通管制センターのあらまし

 青森県警察本部では、交通事故・渋滞の減少、また、騒音や排気ガスなどの車公害を防止し、県内の交通の安全と円滑で快適な交通環境を確保するため、昭和54年4月に交通管制センターの運用を開始しました。

その後、年々増大する道路交通に対応して管制地域の拡大や交通情報の提供など管制機能の向上が求められたことを受け、平成5年3月に交通状況表示板など県民の要望にも柔軟に対応できるように交通管制システムを整備しました。

 このように、交通管制センターは、道路交通の流れを総合的に把握し、より安全で円滑な交通環境と住みよい都市づくりに貢献しています。

 交通管制センターでは、車両感知器からのデータをコンピュータで分析し、テレビカメラ、パトカー、白バイ、ヘリコプターなどからの交通情報に基づき、最適な交通信号を制御しています。

 また、最新の交通情報を情報板や、ラジオ放送などを通じてドライバーに提供しています。


管制センター外観 管制センターイメージ図

交通管制システムの特徴

●交通情報の収集
車両感知器、テレビカメラ、パトロールカーなどで幅広い交通情報を収集しています。


●交通情報の分析
コンピュータにより送られてきた情報を計算・分析・判定し、地図版に表示します。


●交通情報板の表示
交通状況により交通情報板の表示を自動的に行い、適切な規制や誘導を行います。


●信号機の制御
コンピュータで得られたデータをもとに、信号機の青秒数をコントロールし、車の流れをスムーズにします。


管制システムの流れ

交通管制システムの効果

●交通渋滞が減少します
交通状況に応じて信号機をコントロールしたり、交通情報板を制御して混雑を避けるように誘導しますので、交通渋滞が減少します。


●交通事故が減少します
車の流れがスムーズになり、交通渋滞や信号による停止回数が少なくなりますので、イライラ運転による事故が減少します。


●排気ガス・騒音などの車公害防止に威力を発揮します
無駄な車の停止回数が減りますので、停止・発進時に排出される排気ガスが減少し、車の騒音も減少します。


●走行時間短縮・燃費節約など経済効果があります
適切な信号制御により車がスムーズに流れますので、走行時間が短縮され燃費も節約できるなど、大きな経済効果が得られます。


効果の図1 効果の図2

交通システムのネットワーク

 青森県内には、青森市の本部交通管制センターのほかに、八戸市、弘前市に管制サブセンターが設置されています。また、十和田市、五所川原市、三沢市、黒石市、むつ市、旧浪岡町にはミニセンターがあり、それぞれの市内における交通の流れをコントロールしています。

 そして、これらのサブ・ミニセンターと本部交通管制センターは、つねにオンラインによる情報交換を行っており、それぞれの市内における交通状況を分析・記録するほか、交通情報板を活用して交通状況の提供などを行っております。

新交通管理システム(UTMS)について

 モータリゼーションの進展は、人々の生活に多大な恩恵をもたらしました。その一方で、交通事故・公害など、交通環境の悪化が国内外で深刻な社会問題となっており、こうした問題を解決するため、新たなコンセプトに基づく交通管理システムが必要とされています。

 新交通管理システム(UTMS-Universal Traffic Management Systems)は、光ビーコンを通じた個々の車両との双方向通信により、ドライバーに対してリアルタイムの交通情報を提供するとともに、安全運転支援、緊急時対策、旅客・物流の効率化を含めた交通の流れを積極的に管理することによって「安全・快適にして環境にやさしい交通社会」の実現を目指しています。

構成

 UTMSは、日本における高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport System)の実現を方向づけるシステムのひとつで、現状の交通管制システムをより一層高度化・インテリジェント化した高度交通管制システム(ITCS:Integrated Traffic Control System)を中核に10のサブシステムから構成されています。


● 交通情報提供システム(AMIS)
● 公共車両優先システム(PTPS)
● 車両運行管理システム(MOCS)
● 動的経路誘導システム(DRGS)
● 緊急通報システム(HELP)
● 交通公害低減システム(EPMS)
● 高度画像情報システム(IIIS)
● 現場急行支援システム(FAST)
● 歩行者等支援情報通信システム(PICS)
● 安全運転支援システム(DSSS)

これからの交通管制

 青森県警察では、「安全・快適にして環境にやさしい交通社会」の実現を目指して、これまでの交通管制システムに最新の情報通信技術を取り入れた新交通管理システム(UTMS)の整備に取り組んでいます。

 UTMSは、路上に設置された光ビーコンを通じて個々の車両との双方向通信により、ドライバーに対し、リアルタイムに交通情報を提供するとともに、交通の流れの積極的な管理を目指すものです。

 青森県警察では、平成13年3月から青森・八戸・弘前市内を中心にUTMSの整備を進めています。

■現場急行支援システム(FAST)の整備

 青森自動車道救急車退出路から県立中央病院までの約3.3キロメートルの区間において光ビーコンを活用して救急車の進行方向の信号を青に切りかえる現場急行支援システム(FAST)を導入し、平成19年12月12日から運用を開始しました。