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特殊詐欺の種類

 これまでも、「東京オリンピック」「消費税増税」といった時事的な話題が使われるなど、様々な「だましのテクニック」があります。

 大きな災害があった際は、それも手口として悪用されます。


 どんな手口であっても、お金に絡む話は一人で判断せず、ATMへ行く前やお金を払う前に、家族や友人、警察へ相談してください。

警察安全相談電話 #9110 または 017-735-9110

 特殊詐欺の種類と主な「だましのトーク」は下記のようになっています。


オレオレ詐欺・預貯金詐欺

手口1(オレオレ詐欺)

 親族等をかたり、トラブルでお金が必要との電話がかかってきます。

 トラブルの内容は、「会社の金を使いこんでしまった」「借金の保証人になってしまった」「事件・事故の示談金が支払えない」など様々です。

 警察官、弁護士、職場の社員等をかたる者からも電話がきます。


 親族をかたる場合は、事前に「携帯電話の番号が変わった」との連絡がきます。

 その際、「病気で声がおかしい」などと言ってきます。


銀行等で職員に声をかけられた場合に、振り込め詐欺と思わせないように「リフォーム代金」等と答えるように指示されることもあります。


「恥ずかしいから、誰にも言わないで」と口止めされます。


被害防止のポイント1

 オレオレ詐欺で最も有効な対策は、電話を掛けてきた人が本人であるかを確認することです。

 本人確認には、家族間でしか知り得ない情報「合言葉」による確認が有効です。ふだんから家族間の合言葉を決めておきましょう。

 また、自分から名前を言わず、必ず相手に名乗らせましょう。


 合言葉に対する返答がなかったりする時は、一度電話を切って、こちらから相手に電話やメールなどで連絡をとり、本人か確認しましょう。

 また、事前に、電話番号が変わったとの連絡が来た場合は、前の電話番号に電話してみて確認しましょう。



手口2(預貯金詐欺)

 警察官を名乗り、あなたの口座が犯罪に使われる可能性があると言われます。

 続いて、警察官や銀行協会の職員をかたる者から電話で連絡があり「口座が不正に使われている。キャッシュカードを交換する必要がある。これから担当者が取りに行きます。」などと言われ、電話中に担当者をかたる者が訪ねてきます。

 電話の相手から、訪ねてきた担当者にキャッシュカード等を渡すように言われ、手渡すと「後日連絡する。」と言い電話が切れます。


被害防止のポイント2

 警察官や銀行職員が口座の暗証番号を聞いたり、通帳や印鑑、キャッシュカードを取りに行くことはありません。

 絶対に暗証番号を教えたり、通帳等を手渡したりしてはいけません。

還付金詐欺

手口

 市役所等から医療費や税金の還付金があると電話がかかってきます。

 還付手続のため、携帯電話を持ってATMへ行くように指示されます。

 ATMはスーパーなどの無人ATMを指定されることがほとんどです。


被害防止のポイント

 市役所等が還付金があるからといって、ATMへ行くように指示することはありません。

 電話で「還付金」「ATM」「携帯電話」という言葉が出てきたら詐欺です。

融資保証金詐欺

手口

 実際には融資しないにもかかわらず、「低金利」などの好条件をうたい文句に融資を持ちかけてきます。

 申込みの連絡をすると、「返済能力の確認」、「ブラックリストからの抹消」、「保証金」の名目でお金を要求されます。

 お金は、融資の際に返金すると言われます。

 一度送金すると「預託金を振り込んで」「番号を間違えているので、もう一度振り込んで」「あと○パーセント必要だ」などと数回にわたりお金を要求されることもあります。

 送金後、相手と連絡が取れなくなります。


被害防止のポイント

 正規の貸金業者は、保証金などいかなる名目であっても、融資を前提にお金を要求することはありません。

 正規の貸金業者か、違法な貸金業者かの確認に関することは、金融庁のホームページをご覧ください。

架空料金請求詐欺

手口1

 正規の貸金業者は、保証金などいかなる名目であっても、融資を前提にお金を要求することはありません。

 正規の貸金業者か、違法な貸金業者かの確認に関することは、金融庁のホームページをご覧ください。


被害防止のポイント1

身に覚えのないメールを開いたり、不審なホームページには接続しないでください。

 慌ててメールに記載されている電話番号やメールアドレスに連絡せず、請求してきた会社名をインターネットで調べてみてください。

 送金手段として、コンビニで電子マネーのカードを買わせ、記載してある番号を聞き出そうとしてきたら詐欺です。



手口2

 電話で、「あなたの名前で○○の申込みがあったので料金を支払ってください」と言われます。

 最近は、オリンピックの開会式のチケットや海外旅行の代金請求が確認されています。

 購入していないのに、「払わないと裁判になる」とか「損害が出たので、金を払え」と言われます。


被害防止のポイント2

 「よくわからないけどお金を払って解決してしまおう」としないでください。

 突飛な話をされると動揺すると思います。お金が絡む電話には一人で対応せず、お金を支払ってしまう前に、家族や友人、警察に相談してください。

金融商品詐欺

手口

 社債や外国通貨など金融商品等のパンフレットが送られてきます。

 パンフレットはとても偽物の会社とは思えないような、立派なものが送られてくることもあります。

 ニュースなどで聞いたことがあるような、有名会社を装うことがあります。

 A社からパンフレットが送られてきて、B社から「それを買いたいがパンフレットが届いた人にしか買えないので、代わりに購入してほしい」と電話がきます。

 「あなただけの特典なので、誰にも言わないでください」「誰かに言ってしまうと特典がなくなりますよ」と話して、詐欺であることを周囲に気づかせないようにします。

 警察官や弁護士を名乗る者から、「その会社は安全だ」などと安心感を与える電話がくる場合もあります。

 次々と電話がかかってきて、「今だけ」、「早くしないと売り切れる」などと、焦らせます。

 その後、「名義貸しは犯罪だ。このままでは刑務所に入ることになる」等の脅し文句で、お金を送らせようとします。

 金融機関や郵便局では、多額の現金を引き出すときに特殊詐欺の被害防止のために理由を尋ねてくることから、詐欺であると気付かれないよう「嘘をついて」と指示されます。

 「レターパックや宅配便で現金を送ってほしい」や「郵便局員やコンビニ店員に中身を聞かれたら、嘘をついてください」と指示されることもあります。


被害防止のポイント

冷静な判断ができない状況におとしいれてくるため、一度電話を切って、家族や知人などに相談してください。誰かに相談することで、被害を防止できます。

「必ずもうかる話」はありません。もうけ話は、まず疑い、必ず誰かに相談してください。

ギャンブル詐欺

手口1

 雑誌やホームページ等に広告を掲載したり、メールで案内がきたりします。

 相手へ連絡すると、「パチンコやスロットで必ず勝てる方法を教えるので、情報料を事前に払ってほしい」と言われます。

 パチンコ以外にも、「競馬や競輪などのレースは勝つ順番が事前に決まっている」と言って、情報料を請求してくる手口もあります。


被害防止のポイント1

 ギャンブルで必ず勝てる方法はありませんので、絶対に連絡しないでください。

 もし連絡してしまって、お金を請求された場合は、必ず警察へ相談してください。



手口2

 「特別に当選したあなただけ、ロト6の当選番号を事前に教えます」「嘘だと思うのなら、翌日の新聞を見てください」などと言われます。

 翌日に新聞を見ると、相手に言われた番号が高額当選しています。

 相手の話を信用し、次回の当選番号を教えてもらおうと連絡すると、「事前に情報提供料を支払ってください」と言われます。

 お金を払った後に教えてもらった番号は、まったく当たらず、相手に話が違うと申し向けると「情報提供料が足りない」などと理由をつけて、さらにお金を要求されます。


被害防止のポイント2

 ロト6の当選番号を事前に知る方法はありません。

 ロト6の当選番号は抽選後ホームページで発表され、その後翌日の新聞に掲載されます。犯人は、ホームページで知った当選番号を教えているだけで、抽選前の当選番号を知っているわけではありません。

 怪しいサイトや情報に手を出さないことが、一番の対策です。

 犯人は、あなたの心の隙を狙っています。

交際あっせん詐欺

手口

 雑誌やホームページ等に「女性紹介」「必ず交際できる」といった広告を掲載し、申込者を募ります。

 申込者に対し、相手の女性が交際を希望しているなど、虚偽の情報を提供して、会員登録料や保証金等を要求してきます。

 一度だけ実際に会わせた上で、また会うためには料金が発生すると言って、追加料金を要求してくることもありますが、以後は会えなくなり、最後には連絡も取れなくなります。


被害防止のポイント

「必ず交際できる」といった甘い言葉には注意してください。

「必ず」というキーワードが出てきたら、詐欺を疑って、お金を支払う前に、家族や友人、警察へ相談してください。

キャッシュカード詐欺盗

手口

 警察官をかたり、「逮捕した詐欺グループが持っている名簿に、あなたの名前がある。」「口座が犯罪に使われている可能性があるので調べる必要がある。」と言われます。

 続いて、「警察官または銀行協会の職員が、これから家に伺うので、キャッシュカードと暗証番号を書いた紙を準備しておいてください。」などと言われます。

 自宅に訪ねてきた者から、封筒にキャッシュカードと暗証番号を書いた紙を入れるように言われて封筒に入れると、封印するためにハンコが必要などと言われ、ハンコを取りに行った隙に封筒をすり替えられて盗まれます。


被害防止のポイント

 警察官や銀行職員が口座の暗証番号を聞いたり、通帳、キャッシュカードを取りに行くことはありません。

 絶対に暗証番号を教えたり、通帳、キャッシュカードを手渡したりしてはいけません。

その他

手口1

 ダイヤモンド購入トラブル

 パンフレットが送られてきます。

 電話がかかってきて、「あなたしか買えないダイヤモンドです」「後で買い取るので、代わりにダイヤモンドを購入してほしい」と言われます。

 代金を支払うと、電話がつながらなくなり、その後、実際にダイヤモンドが送られてくることもありますが、送金した代金よりも価値が低いものです。


手口2

仏像販売

 パンフレットが送られてきます。

 電話がかかってきて「パンフレットにある仏像を買えば、購入金額よりも高値で買い取りします」「特別に選ばれたあなただけが購入できます」と言われます。

 公的機関等から、「買い取り業者は安全な会社だから大丈夫だ」と電話がきます。

 代金を支払うと、電話がつながらなくなり、その後、実際に仏像が送られてくることもありますが、送金した代金よりも価値が低いものです。


被害防止のポイント

 パンフレットが送られてきて、その後に電話で「代わりに購入してくれれば、高値で買い取る」と言われた時は、詐欺を疑いましょう。

 公的機関が民間企業を、「その業者は安全なので取引をしても大丈夫だ」などと保障することはありません。